その気配りに偽りはない。
いつものゴミ捨て場の前にある大きな建物、今は平地になっています。
「取り壊すんだって〜」を知ったか聞いたかくらいに、その建物を解体するであろう業者さんが、あいさつ回りに来られました。
「この建物を解体することになった〇〇〇〇です。これからご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします。」みたいなお話をしてくれて、小さなハンドタオルをいただきました。
それから、解体の足場が組まれたころ、また来てくれて、「〇月〇日より本格的な解体が始まります、宜しくお願いします」みたいなお話で、ポケットティッシュをくれました。
また、解体途中にもこられて、「なにかご不便かけていませんか?」と聞いて回っていました。
最後に、「無事終わりました。ご迷惑おかけしました」みたいな。
僕は、このアプローチって、すごく大事なことだな、と勉強になりました。
事前、最中、事後にこまめにフォローして頂くと、こちらとしてもとても安心します。
そして、それが、いつも同じ女性でいつも両手を添えてプレゼントしてくれるんです。
ガテン系の兄ちゃんが来ても嬉しいですが、女性だとほっこりしますね。
これもテクニックなのかもしれません。
以前、飛行機に乗っていた時、キャビンアテンダントの方が、スープを出してくれました。知人と乗っていたのですが、僕にだけ、両手を添えて手渡ししてくれて、一緒にいた彼には、テーブルに直接おいていました。
「こーゆーことやで」
ちょっと良い気分でいたら、
「こういうのってマニュアルがあるんですよ」
と彼は言う。
よくよく見てると、通路側の人には、直接テーブルに置いて、内側の人には、テーブルに置きにくいので、手渡しをしている。
僕はその内側の人間だったてこと。
夢がないな彼には。